素過程の繰り下がりのある引き算の計算方法について

ひき算の計算方法

ひき算の主な計算方法は、減加法(ゲンカホウ)、減々法(ゲンゲンホウ)、5-2進法(ゴニシンホウ)があります。

減加法 被減数の十から減数を減じ、差に対して、被減数の一位の数を加える。引いて足すので、減加法と呼ばれる。十位を先に計算する。
減々法 被減数の一の位の数と、減数の差を求め、被減数の十から差を減じる。引いて引くため、減々法と呼ばれる。一位を先に計算する。
5-2進法 被減数の全ての位の数において5以上の数は、5のタイルを利用。減数も5以上の数においては5との組み合わせで認識し、被減数の5から先に引く。5と5で繰り上がるため、5の2進数ような意識を持たせるため、5-2進法と呼ばれる。十位を先に計算する。

教科書等で一般に指導されているのは減加法です。
減加法で解く場合は、くり下がりの練習に入る前に、十の分解を学習しておく必要があります。
十の合成と分解の習得が困難な児童には、5-2進法による指導が有効と言われています。
※「13-4」の計算では、減加法と5-2進法が同じ計算方法になるので、「13-7」の例も記載しました。

減加法 減々法 5-2進法
 \begin{array}{rr} & 13 \\ - & 4 \\ \hline \end{array}

Rendered by QuickLaTeX.com

Rendered by QuickLaTeX.com

Rendered by QuickLaTeX.com

 \begin{array}{rr} & 13 \\ - & 7 \\ \hline \end{array}

Rendered by QuickLaTeX.com

Rendered by QuickLaTeX.com

Rendered by QuickLaTeX.com

減加法減々法5-2進法

十のタイルから引き、一の位のタイルを足します。
引いて足すので、「減加法」と呼ばれます。
13-4
①10-4=6
②6+3=9


13-7
①10-7=3
②3+3=6

一のタイルから引き、引き足りない数を十のタイルから引きます。
引いて引くので「減々法」と呼ばれます
13-4
①4-3=1
②10-1=9


13-7
①7-3=4
②10-4=6

十のタイルを使わず、五のタイルを意識させます。
各位の五が2つになると、繰り上がるのため、ゴニシンホウと呼びます。
13-4
①5-4=1
②1+5+3=9


13-7(減数7は5と2)
①5-5=0(十位の五2つの何れかから、減数7の成分5を減じて消去する。)
②3-2=1(被減数の一位の3から減数7の成分2を減じる。)
③5+1=6

※興味を持たれた方は、本HPの水道方式の説明ページも併せてご覧ください。